走るための準備 3 具体的方法(股関節と体幹)

身体の癖は過去の怪我に起因する可能性があり、その癖を解消することは、安全に走るためには重要であると考えています。その癖を知るには、左右で同じ動きをしてその差を認識することが大切であると考えます。

中でも、股関節と体幹の機能が非常に重要であると考えます。なぜならば、身体の重心位置に最も近い場所で、ここが動作の中で安定しながら動かせることは、重心移動の面でみた効率の獲得と、局所への過剰なストレスを発生させない点で必要だからです。

下の図はパフォーマンスピラミッドと言われるものです。高いスキルを得るためには、各動作と、それを支える、関節可動性と、筋力、それらを発揮するための固定力が必要です。

股関節と体幹部はこの固定性にとても関与しており、動作やスキルを発揮するための基礎となります。

 

パフォーマンスピラミッド

 

評価方法は諸家研鑽を積まれており、様々な方法がありますが、私の考える方法を簡単にご紹介させて頂きます。大切なことは左右差です。これは①力の強さ②やりやすさの2点で評価します。

まず大切なのはお腹の力です。とはいえ力まず、呼吸に関係なく常に軽くお腹をへこますことができるようになることが大切です。

腹横筋

あとは、背筋とお尻、腸腰筋と腹筋、内転筋と腹筋、外転筋と腹筋、外旋筋と腹筋というように

色々な方向に働く股関節の筋肉とそれを発揮する際の腹筋や背筋の協調性を評価します。

プランク ヒップリフト バックブリッジ 内転筋 外転筋 外旋筋 クロスモーション

Quad ilio activeSLR

大切なことは左右差があるかどうかです。また、呼吸のしやすさも指標にするとよいと思います。

回数や秒数は

プランク:左右交互に2秒静止、合計10回

ヒップリフト:左右交互に2秒静止、合計10回

バックブリッジ:左右交互に2秒静止、合計8回

内転筋:各10秒静止

外転筋:20秒静止

外旋筋:10秒静止

クロスモーション:30回

Quad ilioストレッチ:5秒×5

activeSLR 5秒×5

くらいでよいと思います。

まずは色々な方向に身体を向けたときの固定力を評価し、癖を知ることが大切です。

是非試してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。